世界のスクールソーシャルワーク

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6.アルゼンチンにおけるスクールソーシャルワーク

国家改革への挑戦

背景

 1980年代から1990年代における急速な社会変化と、軍事的な規則から民主主義への転換は、子どもやその家族の生活に変化をもたらしました。加え て、20世紀後半における国の改革は、子どもたちの貧困を招くほどの経済状況を引き起こしました。貧困の状態は深刻であり、完全失業率は14%にも及んで いました。

開始時期

 スクールソーシャルワークの始まりは、1960年代であると言われています。1997年まで、スクールソーシャルワーカーは、首都ブエノスアイレス周辺 でおいてのみで活動を行っていました。その後、貧困の深刻化に伴い、多くの州によって雇用されることになりました。しかしながら、すべての州において導入 はされていません。

役割

 配置されている学校すべてにおいて、スクールソーシャルワーカーは他専門職チーム(学校オリエンテーションチーム)の一員としての役割を担っています。 そのチームは主に、心理士、教師、特別支援担当の教師、そしてスクールソーシャルワーカーが参加しています。スクールソーシャルワーカーの役割は、チーム ワークを形成することに重きを置いています。そのチームでは、学校を評価し、個々のクラスのニーズをアセスメントし、そして、社会問題の予防に向けた教育 プログラムの計画・立案を行っています。

参考資料

Huxtable,M.,& Blyth,E.(Eds).(2002).School Social Work Worldwide.Washington DC:NASW Press.

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