スクールソーシャルワーカー養成

~高度スクールソーシャルワーカー養成の歩み~

2005年~ スクールソーシャルワーク研究会として

2005年から先駆的な取り組みとして組織的な導入を行ってきた大阪府と大阪府立大学は、協働してその取り組みを検討してきました。本学では、全国的な事業化が行われる以前の2007年からスクールソーシャルワーク研究会を立ち上げ、多くの自治体でのスクールソーシャルワーカー事業の誕生に貢献してきました。

●2008年~ 学校におけるコラボレーション研究会として

大 阪府立大学人間社会学部には、子どもの専門領域(教育、心理、社会福祉など)に関する学科や養成コースがあり、これらの各分野において各教員が問題解決 に向け、さきがけ的に取り組んでいます。そこで、各分野の個別研究にとどまるのではなく、かつ、単に新しい領域におけるスクールソーシャルワークというも のではないことを目指し、2008年度秋から従来の研究会から「学校におけるコラボレーョン研究会」として発展的に研究活動を行いまし た。 本研究会では、教育現場における協働のあり方についてのモデルの策定、教育に関する履修モデルの提案、包括的・多角的な視点で調和の取れた質の高いホリス ティックな学生や実践家の育成、大学院生の教育と実践研究の場の提供を目指してきました。2010年度からモデル的に教員免許更新講習制度を実施し、受講 定員を超えるほどの高い関心を得ています。

●2009年~ 地域いきいきプロジェクト高度スクールソーシャルワーカー養成プロジェクトとして

スクールソーシャルワークに関しては、2009年秋から、大阪府立大学が文部科学省から助成を受けた教育研究高度化のための支援体制整備事業「とことん支援しまっせ!!プロジェクト」の一環である「地域いきいきプロジェクト:高度スクールソーシャルワーカー養成プロジェクト」として取り組み、プロジェクト成果に関する情報を広く発信するためにホームページを作成しました。

●2010年~ 大学生の就業力育成支援事業として

大学の教育カリキュラムを現実的に検討するために、大阪府立大学学内GPとして、教育系キャリア・コラボ創生プロジェクトで準備を行い、2010年度からは、文部科学省「大学生の就業力育成支援事業」(就業力GP)に採択され「子育て教育系キャリア・コラボ力育成」として、本格的に教育改革に取り組むことに発展させてきました。すでに2600名ほどの研究会参加述べ数になっています。
ま た、本学だけでの養成に関わらず、2009年から日本社会福祉士養成校協会と共に、スクールソーシャルワーカー教育課程カリキュラムを作りあげ、先進校と して先駆けて養成を始めました。なかでも、社会のニーズに合わせて社会人にも科目履修を認めている唯一の大学です。今まで2年間に23名の受講生を生み、 うち実際に自治体で働くスクールソーシャルワーカーを発出しています。

 

●2012年~ キーパーソンプロジェクトの一環として

今までのプロジェクトの取り組みを継続し、新たに採用された大阪府立大学キーパーソンプロジェクトの一環として「高度スクールソーシャルワーカー養成」および関連研究の成果や情報を発信しています。SSWの全国的な広がりに貢献するとともに、その成果指標に関するエビデンス・ベースド・スクールソーシャルワーク研究を行い、効果的モデルの開発、蓄積、評価をもたらす組織化を目指しています。
side_history_title

全国的レベルの取組み 大阪府大の取組み

2005年 大阪府「スクールソーシャルワーク事業」

2007年 文科省スクールソーシャルネットワーク(SSN)整備事業の後継事業としてSSWが紹介

     SSW研究会

2008年 文科省「SSW活用事業」

     学校におけるコラボレーション研究会

2009年 地域いきいきプロジェクト:高度スクールソーシャルワーカー養成プロジェクト

2010年 大阪府独自事業化、半数の自治体実施

     文科省「大学生の就業力育成支援事業」(就業力GP)選定

2012年 キーパーソンプロジェクト

    「エビデンス・ベースド・スクールソーシャルワーク研究の一環としての取り組み」