教員紹介

現代システム科学専攻

臨床心理学分野 教授川原 稔久

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研究内容

心理療法での心の動きをイメージや身体を手がかりにして研究。

私は自分の心理療法の経験に基づいて心理療法の研究をしています。心理療法とは本来の自分を実現する営みであり、具体的には自分の表現を通して心の動きを自覚する過程を辿りますので、研究テーマは心理療法における心の動きです。心理療法の経験では、心が備えている破壊性ばかりでなく、創造性にも触れることが多く、その魅力から心の動きの可能性について研究したいと思っています。そのなかで、とくにイメージや身体感覚を手がかりにして心の動きを探求しています。絵を描いたり、夢を見たり、箱庭を置いたりするときに、自律的な心の動きに気づき、本来の自分を実現できるという現象があります。
このような、言葉以前のイメージやからだの感じを手がかりに心の動きを自覚し、本来の自分を実現する現象を、主に事例研究という方法で研究しています。

メッセージ

直観的なイメージやからだの感じが、生きることへの智恵に関わると感じています。

kawahara[at]hs.osakafu-u.ac.jp

現代システム科学専攻

臨床心理学分野 教授総田 純次

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研究内容

心の病や心理療法の本質を問いつつ、臨床実践の理論的な枠組みを構築する。

「精神病理学」とは心の病気の仕組みを考える精神医学の一分野です。ドイツ・フランス語圏では哲学的人間学の影響を受けつつ、心の病を人間のあり方として探究する傾向が顕著でした。一方、精神分析は、心のメカニズムを想定して説明してきました。心の病や心理療法の本質的問題は人間学の流れを汲みつつ、具体的現象の精神病理は精神分析に定位しつつ、理論化を試みています。

メッセージ

精神病理学や臨床心理学は仮説の検証ではなく、対話を通じてより真実らしいものに迫る学です。考えの発信と人の考えの傾聴という姿勢を期待しています。

souda[at]hs.osakafu-u.ac.jp

現代システム科学専攻

臨床心理学分野 准教授片畑 真由美

研究内容

心理臨床における表現:心理臨床面接におけるイメージ体験とその表現プロセスについての研究

私はこれまでクライエント(来談者)が心理臨床面接の中でイメージを体験し、それを表現するプロセスでは何が生じているのか、そしてそれがクライエントにどのように寄与しているのかについて興味をもってきました。特にイメージを表現するものとして、箱庭、夢、描画に注目していますが、それだけではなく言葉や遊びも自己を表現する重要なツールとして捉えています。このように、自分のイメージを表現するというと、簡単に聞こえるかもしれませんが、このプロセスは実は複雑で困難であることが、実際の心理臨床に携わっていると感じることが多くなりました。自分の感覚を捉え、感じるまでに多くの段階が必要になる場合もあれば、表現自体を抑制し続けて難しくなっている場合もあります。自分の感覚に身を委ねる体験やそれを受け止められる体験の重要性を考えながら、実践および研究をしていきたいと思います。

メッセージ

心理臨床において答えのない問いに向き合い続けることは個別的で創造的な作業だと考えています。研究室が共に歩む場所になればと思います。

katahata[at]hs.osakafu-u.ac.jp

現代システム科学専攻

臨床心理学分野 准教授川部 哲也

研究内容

特殊環境における心理・意識についての研究。

私はデジャヴュ体験における意識の問題や南極越冬隊員の心理について研究を続けています。これらは一見すると臨床心理学とは遠いテーマのように思われるかもしれませんが、ある特殊な意識状態や特殊な環境におかれた時の心の動きは、心理療法を求めて来談した人の心の動きにとても近いところがあります。人間の心には、不思議なこと・論理的に語れないこと・自分でもよくわからないことが多く生じます。それらの出来事をどのように体験し、どのような意味を与え、どのように心に収めていくかという心のプロセスを研究することは、臨床心理学の大事なテーマであると考えています。本学の臨床心理学分野では、このような人間の生身の心の動きに触れること、特に心理療法の研究に力を入れています。そして、ことばを用いた心理療法だけでなく、遊び・イメージ・身体の次元で働く心の動きについての感受性を養うことを重視しています。

メッセージ

臨床心理学は、個別的なこころの探究の積み重ねによって、人間を深く知ろうとする試みだと考えています。

kawabe[at]hs.osakafu-u.ac.jp

現代システム科学専攻

臨床心理学分野 准教授髙橋 幸治

研究内容

無意識からの表現としてのイメージの働きを重視し、心理臨床活動を追求する。

無意識からの表現としてのイメージは、箱庭や絵画や夢、あるいはクライエントの語りや症状や出来事として心理療法の場に表れる。それらのイメージの自律性、発展性、危険性とセラピストの在り方との関連を追求しながら、心理療法や学校現場での心理臨床や心理臨床家の訓練としてのグループアプローチの研究・実践を行っている。

メッセージ

人間には、それぞれ固有の可能性がある。その可能性を目の当たりにするような教育の場でありたい。

koji[at]hs.osakafu-u.ac.jp