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2020年3月8日シンポジウム「性暴力をめぐる理解の「歪み」を問い直す」

女性学研究センターの今年度の男女共同参画事業(共催)のお知らせです。
日本社会の性暴力をめぐる理解や解釈の「歪み」を明らかにし、性暴力という人権侵害への理解を
より深めるためのシンポジウムを企画しました。性暴力根絶に向けた一歩にすべく、多くのみなさ
まの参加をお待ちしています。

 

講演者:
周藤由美子氏(ウィメンズカウンセリング京都)
「性暴力被害者に関する神話を打ち破る」

牧野雅子氏(龍谷大学・犯罪学研究センター研究員)
「性暴力はどのように理解、解釈されてきたのか」

日時:2020年3月8日(日)
13:30~16:30(開場13:00)
場所:大阪府立大学I-siteなんば 2F-C2・C3

参加費 : 500円 (大阪府立大学・大阪市立大学の学生及び教職員、ヒューライツ大阪会員は無料)

申込先 : ヒューライツ大阪 (事前申し込み要)
E-mail:webmail@hurights.or.jp Tel:06-6543-7003 Fax:06-6543-7004

*資料準備のため、できるだけ3月2日までにお名前と連絡先をお知らせください。
*手話通訳あり(2月29日までに事前申し込み要)

*チラシにI-siteなんばの会場場所が記載されていません。2F-C2/C3になります。

 

企画趣旨

2019年は性暴力をめぐっていくつかの重要な判決が出た年でした。

3月に性的虐待や強姦事件に相次いで無罪判決が出されたことを契機に、全国で毎月11日に「未来を変えていくための、社会を変えていくための、性暴力を許さない声をあげるための」フラワーデモが行われるようになりました。12月には伊藤詩織さんの性暴力をめぐる民事裁判において、被害者勝訴の判決があり、「合意なき性交」に対する損害賠償が認められました。

しかしながら、いまだに被害者を責めるような発言がなくなったとは言えない状況です。女性に対する性暴力は、身体や精神の自由という誰にとっても重要な基本的人権が、女性に対しては十分に守られていないことを意味しますが、なぜそのことが十分に社会に理解されないのでしょうか。

本シンポジウムでは、日本社会の「性暴力」をめぐる「理解」や「解釈」の「歪み」を複層的・多面的に明らかにすることを通じて、性暴力という人権侵害に対する理解をより深めていきたいと思います。パネリストには、長年被害者支援を行ってこられ、被害者の心理に通じておられる周藤由美子さんと、性暴力行為をめぐる社会的認識のあり方について社会学の観点から研究をすすめてこられた牧野雅子さんを迎え、「被害者像」や「加害行為」をめぐる社会的な理解の「歪み」を問い直します。

刑法改正の議論もでている現在、このような議論を積み重ねていくことは、刑事裁判での無罪判決という結果をもたらしてしまうような社会の構造を変えていくためにも必要なことでしょう。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

コーディネーター:
古久保さくら(大阪市立大学人権問題研究センター)
内藤葉子(大阪府立大学人間社会システム科学研究科・女性学研究センター)

共催:
大阪府立大学女性学研究センター・大阪市立大学人権問題研究センター
一般財団法人 アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)

チラシ表

チラシ裏