言語文化学分野
言語文化学分野
言語と言語文化の伝統的なあり様と、現在に至るまでの相互接触や変容について、人文科学的な手法を駆使して深く洞察し、その成立事情や背景にある社会や時代性を読み解く力を身につけます。
和歌山県龍神で学生と方言調査をする西尾純二教授
(龍神は、本州で唯一「起くる」「食ぶる」などの二段活用が残る地域として知られています)
Dr. Johnson’s Houseの前に立つ近藤直樹教授(サミュエル・ジョンソンは、英語辞書の編集で有名な18世紀の偉大な文人で、敬意をこめてドクター・ジョンソンと呼ばれています。)
研究領域
日本言語文化学/英語圏言語文化学/日本語学/日本語教育学/英語学/英語教育学/言語情報学/社会言語学/対照言語学
博士前期課程
複雑化した現代社会において、それぞれの言語を基盤とした文化を相互に理解することは、国際社会の安定に重要な意味を持つ。そのためには、おのおのの文化について言語を通じていかに理解するか、その方法が問われなければならない。さらに、その理解をいかに発信するかということも重要な課題となるであろう。
言語文化学専攻では、こうした観点から、自らの文化と異文化について高度な理解を有し、言語・情報を的確に処理でき、多様なメディアを活用した国際的な情報発信能力を有する人材を育成すべく、研究環境を整えている。本専攻では、日本言語文化学、英語圏言語文化学、日本語学、日本語教育学、英語学、英語教育学、言語情報学、社会言語学、対照言語学などの研究ができるが、これらは互いに密接な関連を有するものであり、複数の科目を履修することによって、多様で広範な視野からの研究が可能となるよう配慮されている。
博士後期課程
博士後期課程では、各自の研究課題を中心として、それに関連する専門的な諸知識・技術をも身につけるに適した研究・教育環境を提供する。博士前期課程で培った学識を前提として、言語文化学の諸領域における学術的な文化の継承と創造に積極的な貢献ができる知識と能力を持ち、研究者、教育者として世界に通用する高い水準の人材の育成をめざす。
担当教員
教授 | |||
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博士前期 | 博士後期 | 青木 賜鶴子 | 中古日本文学 |
博士前期 | 博士後期 | 相田 洋明 | アメリカ文学 |
博士前期 | 博士後期 | 高木 佐知子 | 談話研究/社会言語学 |
博士前期 | 徳永 アン | 英語教育学 | |
博士前期 | 博士後期 | 西尾 純二 | 日本語学/社会言語学 |
博士前期 | 博士後期 | 西田 正宏 | 近世日本文学 |
博士前期 | 博士後期 | 山﨑 正純 | 近代日本文学 |
准教授 | |||
博士前期 | 博士後期 | 奥村 和子 | 日本語学 |
博士前期 | 中村 直子 | 言語学/ドイツ語学 | |
博士前期 | 宮畑 一範 | 認知意味論 | |
博士前期 | 森田 耕平 | 日本語学/日本語教育学 | |
博士前期 | 博士後期 | 楊 眞淑 | 社会言語学 |
※氏名は五十音順
指導教員からひとこと。
日本フランス語フランス文学会の学会奨励賞(2017年度)受賞,大阪府立大学学長顕彰,ともにおめでとうございます。フランスから審査委員2名を招いて大阪府立大学で行う,オルレアン大学との博士のダブルディグリーの最終審査も成功させてください。文系の博士の共同学位は日本でもほとんど例がない,貴重な実績となります。