世界のスクールソーシャルワーク

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10.ハンガリーと中央・東ヨーロッパにおけるスクールソーシャルワーク

社会変化の時期において子どもを支援すること

背景

 1989年のビロート革命と呼ばれる民主化革命の後に、中央・東ヨーロッパの大部分の 子どもに関する危険な問題がますます増加するようになりました。この危険な問題とは、貧困・環境問題・子どもの病気や死亡の問題・若者の危険行動・若者の犯罪です。

開始時期

 ハンガリーでは、1990年代の初頭に、家族支援センターが学校にワーカーを配置させる試みとして始めたのが、スクールソーシャルワークの始まりです。 しかし、このようなサービス提供は長くは続かず、子ども福祉サービスのひとつとして組み込まれることになりました。エストニア・ラトビアにおいても、 1990年代にスクールソーシャルワークが誕生し、さらに、ポーランドでは、1975年に誕生しました。ポーランドでは、学校の教師がスクールソーシャル ワークを担うことになっており、このことが現在でも問題となっています。

役割

 主にスクールソーシャルワーカーは、欠席問題や学校で特定化された多くの社会的・感情的問題に対する対処を行います。実際の活動としては、家庭訪問・社会的アセスメント・カウンセリング・家庭‐学校‐コミュニティの結びつけを行っています。

参考資料

Huxtable,M.,& Blyth,E.(Eds).(2002).School Social Work Worldwide.Washington DC:NASW Press.

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