スクールソーシャルワーク研究会

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第2回(平成19年9月19日)『生活保護(特に母子)とスクールソーシャルワーク』

講師 菅原誠氏(堺市南保険福祉総合センター)

嵯峨嘉子氏(大阪府立大学)

参加者 35名

内容

1.生活保護の実態と課題~特に児童問題において(菅原氏)

児童問題における生保CWの関わりは、積極的とはいえない。それはどこに問題があるのか、また、どのような手立てが必要かを考察する。

問題

生保CWが直面する児童問題は多種多様であり、その支援について、CW自身の知識・経験が不足している。
生保CWは経済的支援が中心であるので、児童がいない場面での(主)と面接や指導となり、児童に対する実態が見えにくい。
生保CWの人生観が問われる領域ではないか。
関係機関との連絡・連携に関する構造的な問題。

手立てとして、これまでの研修内容の見直しを提言。児童問題についてより深く研修していく必要性あり。

2.生活保護をめぐる課題について(嵯峨氏)

下記3項目について解説。

近年における生活保護制度の政策動向
実施体制上の課題
政策的課題

児童問題に関連して

日本人の貧困観の貧しさが、他人に対する厳しい目に結びついていく。(生活保護は貧困ではない=49%)
児童の貧困、若年層の低所得。
お金に関する格差だけでなく、生活の質に関する、人間関係を含めた格差がある。金銭支給だけで解決可能ではなく、SWでの支援をすべきである。
反貧困ネット
貧困の連鎖を断ち切る支援
抱える問題の多様化=プログラム化により、組織的な動きが必要
新宿でのNPOの取り組み(厚生労働省から予算あり)
高校進学のための学習支援の取り組み

※詳しい資料は以下をクリックしてください。

・生活保護の実態と課題~特に児童問題において

・生活保護をめぐる課題について

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