コラボレーション研究会

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第8回(平成22年3月28日) 『暴力行為による学校崩壊に、SSWに何ができるのか?』

(共催:学校ソーシャルワーク学会関西研修会)

午前の部:発表者 門田光司氏(福岡県立大学)
鈴木庸裕(福島大学)
午後の部:報告者 辻本尚美氏(スクールソーシャルワーカー)
教育関係者 山本博章氏(堺市教育委員会)
コーディネーター 山野則子氏(大阪府立大学)

内容

午前の部:『韓国のスクールソーシャルワーカー事情』

・韓国の「学校社会福祉士」の実践と養成について(門田氏)
・学校と地域福祉ー「社会福祉館」の取り組み(鈴木氏)

午後の部:『暴力行為による学校崩壊に、SSWに何ができるのか?』

参加者の声

●韓国の社会福祉事業よくわかりました。日本では同和教育の取り組み、解放運動の取り組みとオーバーラップ します。社会福祉館は、日本の隣保館、障害者センターなどが同施設にあり、社会福祉の機能と地域をベースに取り組む拠点だと思います。御坊市などでもこう いう総合的施設、施策が必要だと思いました。堺市の事例ありとうございました。ドラマチックな展開、ひきこまれました。(SSWr・男性)

●初めて学会に参加させていただきましたが、やはり、大阪ではいろんなことが学べるし、多くの情報が入って くるなと思いました。一人ひとりの内容がとてもわかりやすくて、とても良かったです。これからも、できる限り参加していきたいと思いました。後半は2人の お話もとてもわかりやすくて面白い内容になっていたので、興味深く聞くことができました。(卒業生・男性)

●市の教育委員会の理解のもとに、SSWの活躍があるのだなあと改めて痛感し、今日のお話が聞けて本当に良かったです。SSWの具体的な動きもよくわかり、これからの希望が生まれました。ありがとうございました。(元教員・女性)

●活用効果の広報の必要性を強く感じました。岡山県は平成21年度よりSSW活用事業が始まりましたが、そ の成果を総合教育センター等で実施される生徒指導担当者や管理職に向けた研修講座などで伝えていくことが大切だと思いました。初任者研修を活かすことも将 来性(連携という意味で)という点では必要だろうと思います。(指導主事・男性)

●かなり具体的にSSWの仕事や成果が理解できました。SSWについて教委内の認知の次段階として、活用していない学校での認知が必要だと感じましたので、次は学校関係、あるいは福祉等の関係機関の参加が増えることを期待します。(家庭児童相談室相談員・女性)

●シンポジストのお2人がお人柄そのままに誠実に前向きに、お話し下さってストレートに伝わった。フロアからもポイントを突いた質問が次々出て得るものが多かった。(SSWr・女性)

●シンポジストが2人だったので、会場からいろいろな意見が出て、議論が深まった。(SSWr・女性)

●非行事例への取り組み報告、研究会の進行も大変素晴らしかったと思います。SSWが取り組んだ活動や事例の詳細がわからなくても、活き活きと伝わってきました。たくさん共感しました。市教委の担当者の動きも大変わかりました。(SSWr・女性)

●SSSWrとして組織の中で働くことは大切ですが、教育委員会が困っているところに「子どもが困っているところに」主体的にワーカーが関わっていくことも大切かなと思いました。今後、SSWrがより認知され、活動の幅が広がることが必要なのかもしれません。(学生・女性)

●学校でできることの限界がある一方で、まだまだやれることがあるように感じました。SSWのフットワーク の重要性については、私どもも認識していますが、市町への支援となると「学校と市町教委」という枠の中でまずやってもらうということを前提に考えがちで、 どんなふうに動くのが良いのかと考えてきました。しかし、あまり気にしなくてもよいのか・・・・とも個人的には思えてきました。非行事例にSSWが関わる という方向性は私ども同様、試行錯誤しています。(教委・男性)

●ただ発表して頂くのを聞くだけではなく、会場とのやり取りがあることで、話の内容が深まったのがとても良かったと思います。(SSWr・女性)

●自分の周り(市)では、SSWの名前も知らない人たちばかりなのですが、他県、他市でもたくさん取り組んでおられるのだと感激しました。(元教員・女性)

●今後、聞いてみたい内容は「発達障がいの子ども達への支援の在り方や教職員の対応の在り方」について聞い てみたいと思っています。もう一つは、私はSSWの養成課程を終えて来て、これからの日本のSSWの養成の在り方がどう変わっていくのかも聞いてみたいと 思っています。(卒業生・男性)

●特別支援のいる子どもとの同一の教室での学級運営について。→教員との信頼関係がつくれず、学級崩壊を作り出している例。学習がわからない中での落ちこぼされていく子どもたちの心の荒れによる教室の荒れ・貧困からの荒れ。(社会福祉士・女性)

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