研究科の魅力を語る

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VOICE 研究科の魅力 学生の声 for 2015


言語文化学専攻
博士前期課程1年

研究テーマ:
日本語における感情表現のメタファー。認知言語学の観点から、日本語母語話者がどのように感情を捉えているのかをメタファーを通して分析しています。

【指導教員】
宮畑一範(認知意味論)

 


人間科学専攻
博士後期課程1年

研究テーマ:
近代沖縄経済史。近代沖縄における資本主義の発展過程と農民の生活や移動の関係を研究中!

【指導教員】
酒井隆史(社会思想/社会学)

 


社会福祉学専攻
博士前期課程1年

研究テーマ:
ひきこもり経験者にとって「ひきこもること」が持つ多面的意味や「ひきこもりからの回復」とは何かを研究中!

【指導教員】
三田優子(精神保健福祉)

 

 

持木:人間科学専攻の持木です。よろしくお願いします。

同じ研究科と言っても、各専攻で何をしているかわからないものなので、専攻の紹介から始めましょうか。金澤さんからお願いします。

金澤:社会福祉学専攻の金澤です。社会福祉学は通称「社福」といいます。私自身はひきこもり や不登校の当事者の研究をしていますが、他に、障がい者福祉、保育やスクールソーシャルワークなどの児童福祉、医療福祉、地域福祉、健康福祉、公的扶助な どを学ぶことができます。ミクロ視点の個別援助方法からマクロの制度政策まで本当に幅広い内容です。

野中:言語文化学専攻の野中です。言語文化学専攻は通称「言文」と呼ばれていて、日本や 英語圏の言語文化学、日本や英米の文学、日本語・英語・中国語・アジア諸言語の研究をしています。私の専門は「認知意味論」という言語学の1つで、研究 テーマは「感情表現のメタファー」についてです。人科(人間科学専攻)はどうですか?

持木:僕自身は戦前の沖縄の経済史を研究しているんですが、専攻自体は倫理学やジェンダー、セクシュアリティ、社会思想の研究、後は、教育学などの研究をしているところです。

金澤:そうなんですね。じゃあ、それぞれの専攻の特徴はありますか。

野中:言文の特徴は、留学生が多いことですね。多分、8割は留学生なんじゃないかと思い ます。また、海外からの研究生も多いので、海外からの学生にとっても大学院での研究がしやすいと思います。なので中国人学習者を対象とした日本語教育の研 究が盛んですし、学生同士の研究会もよくあります。

持木:研究テーマは多岐にわたりますが、その分野の最先端を研究されている先生が集まっていると思います。あと、女性学研究センターの先生も幾人か専攻におられ大学に限らず学外の方とも交流しながら研究を深められる拠点があるのは他の大学にはない魅力です。

金澤:社福の特徴は、社会人の学生がとても多いことです。実際の福祉現場の話を聞いて ディスカッションできるのはとても刺激になります。また、小さなお子さんを育てながら研究をしている方もいらっしゃいます。そのため、授業の時間割も夕方 から始めたり、集中的に行ったり、学生に合わせてフレキシブルに対応してもらえますね。あと、どの先生にも気軽に相談に行けるというか、教員と学生の距離 が近いというのも社福の魅力だと思います。

野中:なるほどー。みなさんのゼミはどんな感じですか?

持木:どんな感じかなー。例えば、ゼミでは講読とかですか。発表やフィールド調査とかゼミでします。僕のゼミは個人発表が多いんです。

金澤:私のゼミも講読して個人発表・ディスカッションが多いですね。時々ゲストスピーカーの方に来ていただいてお話を聞くこともあります。あと、先生の個人指導もあって、だいたい週1〜週2で研究室や、時にはカフェなどで指導していただいています。

野中:私のところは週1で先生の研究室で個人指導があって、1週間の間で研究した内容を 先生に報告して、それについて指導していただきます。それから、月1で研究室全体の発表会があり、院生全員が1か月で研究した内容を発表し合い、ディス カッションします。他のゼミでは、講読やフィールドワークをするところもありますし、専攻に関係なく、ゼミによってすることはバラバラな印象ですね。
授業はどうですか?

持木:ゼミと同じように、大学院の授業はどれも少人数ですよね。他の専攻もそんな感じですか?

金澤:社福も少人数ですね。時には先生と学生が1対1ということもあります。

野中:言文もです。講義形式だと伝わらないことも少人数のゼミ形式だと深く学べるのでそういうところが魅力だよね。私が取っている授業では学生は多くて3人ですよ。

持木:それだと発表も頻繁にできて、その分ハードだけど、充実して過ごせますよね。ゼミで議論していると研究というのは周りの人と一緒に深めていくものだとつくづく思います。

金澤:本当にそうですね。社福でも授業は3〜4人が多くて、いつもディスカッションが白熱します。自分と異なる意見を聞けることで、今までの考えを問い直したり、より深めていくことができますね。他の院生との交流はどうですか?

野中:院生は院生室があって、そこで研究したり、本読んだりしている学生が多いので、よく近況や研究の進み具合なんかを話したりしますね。あとは、月1の研究発表会のあとは毎回、先生と院生で飲みに行きます。

持木:同じゼミの研究が近い先輩とはよく研究会とか一緒に本を読んだりしています。同じ研究をしている他大学の学生とその研究会で交流しています。

金澤:私は同学年が同じ専攻に14人いるので、よく飲み会をしています。研究分野は違いますが、お互いの研究の進行状況を話したり、励まし合ったりしていています。院生室で先輩とお会いする機会も多いので、アドバイスなどをもらえるのがいいですね。

野中:これまでいろいろ話してきましたけど、大阪府立大学大学院の魅力って何でしょうか?

持木:学生を受け入れる間口は広いですよね。

金澤:指導のサポートが指導教員だけでなく、他の先生からもアドバイスを頂けることですね。

野中:やりたいことがやれる!

金澤・持木・野中:そうそう!!(^□^)

 
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