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【12月7日〜21日】女性学連続講演会

ハラスメントの構造とジェンダー(全3回)

大阪府立大学 女性学研究センター
2014年度 第18期女性学講演会 「女性学・ジェンダー研究の現在」第2部

女性学連続講演会・連続セミナー(全3回)

ハラスメントの構造とジェンダー

コーディネーター:伊田久美子・熊安貴美江・浅井美智子(大阪府立大学)

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セクシュアルハラスメントが社会問題化してからすでに20年余りが経過しました。

かつては個人的な問題と されていたハラスメントは、当初問題化した男女間のみならず、職場のパワーハラスメント、マタニティー・ハ ラスメント等へと拡がり、女性の被害がいっそう深刻化する一方、男性の被害や同性間で生じる問題も顕在化し てきました。女性労働者の労働相談の55.5%がセクハラに関するもので、妊娠出産にかかわる相談を加えると 9割近くに及んでおり、男性労働者の相談も6割以上がセクハラです(平成25年雇用均等調査)。また厚労省が 2012年度に実施したパワハラ実態調査によると、およそ4人に1人が被害を被っています。

ハラスメント問題の難しさは、被害者が被害を認識しにくく、認識しても訴えることが困難な社会構造にあり、 ジェンダーは依然としてその土台を構成しています。近年問題化しているスポーツの世界における身体的性的暴 力問題は、このようなハラスメントの構造の典型と言えますが、同性間のハラスメントや男性被害などにおいて も当てはまります。

教育の場、職場としての大学もまた、様々なハラスメントの起きやすい場であり、有効な防止対策は学内の教 育研究職場環境の改善のみならず、学生を労働社会へ送り出すにあたっても不可欠の課題と言えます。

今期は近年のハラスメントの諸相を検討しながらハラスメントの構造をジェンダー視点からあらためて検討 する機会としたいと思います。併せて少人数でのセミナーも開催します。みなさまのご参加をお待ちしています。

第1回:女性の間でのパワハラ ー非主張性と攻撃性ー

加藤伊都子さん(フェミニストカウンセリング堺)

日 時:12月7日(日)講演会13:30〜15:30 セミナー15:45〜17:00
場 所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス B3棟 119教室

第2回:スポーツ環境におけるハラスメント問題ー背景と今後の課題ー

山口香さん(筑波大学准教授、柔道家)

日 時:12月14日(日)講演会13:30〜15:30 セミナー15:45〜17:00
場 所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス 学術交流会館 多目的ホール

第3回:その言動はセクハラです!ー男性はなぜ気づかないのかー

牟田和恵さん(大阪大学教授、キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国                            ネットワーク)
日 時:12月21日(日)講演会13:30〜15:30 セミナー15:45〜17:00
場 所:大阪府立大学I-siteなんば カンファレンスルーム

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◆参加費:講演会1回500円  セミナー1回300円(本学学生教職員は無料)

*当日参加も可能ですが、準備のためできるだけ事前にお申し込みください。
*セミナー参加希望者は必ずお申し込みください。

◆お申し込み先:大阪府立大学女性学研究センター
e-mail: joseigaku@gmail.com fax: 072-254-9947

◆お問い合わせ先:大阪府立大学女性学研究センター
072-254-9948(月〜金 14時〜17時)
e-mail: joseigaku@gmail.com